書籍「SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版」 感想

技術

はじめに

最近、書籍「SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 [ ジョン・ソンメズ ]」 を読みました。

今回は読んだ感想を書いていきたいと思います。

ざっくりとした概要

まず初めに、この本は技術的なお話が書いてある本ではありません。

エンジニアとしてどうやって生きていくか、エンジニアとして人生を生きるために役に立つトピックがいろいろと書かれている本になります。

ですので、プログラミング能力を上げるための本ではなく、どちらかというとITエンジニアに特化したライフハック、自己啓発系の内容という印象です。

そこの認識が異なると評価も異なるかなと思いますので、この本が気になる方はその点注意ください。

章仕立てになっていてどこからでも読みやすかった

初めに、この本の構成のお話です。

本書は下記7部から構成されています。

  • 第1部 キャリア
  • 第2部 セルフマーケティング
  • 第3部 学習
  • 第4部 生産性
  • 第5部 資産形成
  • 第6部 フィットネス
  • 第7部 マインドセット

さらにその中に章という構成があり、一つ一つの章が1テーマになっているので、どこから読んでも読みやすかったです。

大体1章が5ページ前後なので、好きなところ、気になるところから読み始められるので良かったです。

第1部「キャリア」と第2部「セルフマーケティング」が参考になった

ここからが内容に対する感想です。

自分が特に良かったと思ってるのは、第1部と第2部の2つの大項目です。

自分はキャリアについての内容部分が気になっていました。ですので第1部、第2部は参考になりました。

第1部と第2部は、エンジニアとして自分がどういう人生を歩みたいかということを考え、またどう生きていくかの戦略が書かれています。

例えば、第1部の「第9章 就職先の企業のタイプ」ではスタートアップ、中小企業、大企業、それぞれの企業の働き方の特徴が解説されており、どの企業で自分は働きたいか。ということを考えるきっかけになりました。

第1部「第13章 テクノロジーに宗教のように接するな」では著者のテクノロジーへの接し方について書いてあり、最新のフレームワークが良いのか、はたまた昔から使われている技術が良いのかという部分関しての著者の考え方、テクノロジーに関する触れ合い方を知ることができます。

ほかにも、出世について、リモートワークについて、フリーランスについてなど様々な内容が書かれているので参考になります。自分がどう働きたいのか。ということを考えさせられます。

第2部はセルフマーケティングについて記されています。ブログを書こう。だったり、YouTube、ソーシャルメディアでのブランド構築だったり、幅広い内容が書いてあります。

私はセルフブランディングも現在興味がある内容だったので、参考になりました。

第3部以降はライフハック、自己啓発的な内容

この本は全7部で構成されています。その中の第1部、第2部は働き方、業務、キャリアについてのお話でした。

第3部以降はどちらかというとライフハック、自己啓発的な内容になっていきます。

私個人としては、第3部以降はあまり参考にはなりませんでした。

私は読書をするのが趣味で、よく本を読んでいますが、自己啓発系や健康系の本は別の本で知識としてあったため、あまり新鮮さがなかったというのが一つの理由です。

また、海外の本なので、日本とは少し文化が異なったり、環境が違うことによって内容がそのまま当てはまらない部分もあると感じました。

例えば、第5部「資産形成」の部分に関して、著者は不動産投資をおすすめしています。ただ、日本だと不動産投資は比較的お金を持っている人がやっている印象をうけます。海外では不動産投資がポピュラーなのかどうかがわかりませんが、日本ではどちらかというと株式投資のほうがポピュラーかなと感じました。資産形成の重要さは共感できるので、文化の違いを意識しつつ読むのが良いかなと思います。

第3部以降はライフハック、自己啓発の内容としては学習方法について、お金のことについて、健康について、考え方についてなどなど、幅広い内容が網羅されているので、いろいろな気づきを与えてくれる本だと思います。

エンジニアとしてのキャリアや生き方を考えるきっかけを与えてくれる本

この本を通して自分が感じたのは自分のエンジニア人生、キャリアを考えるきっかけを与えてくれた。という部分だと思います。

ここまでエンジニアとして人生をどう生きるか。という内容が書かれた本も珍しいのかなと思います。

自分をこれからどんなキャリアを築いていきたいか。また理想のキャリアを進むためにどういう戦略を使っていきたいか。この部分を考えるうえで参考になる本だと思います。