こんにちは。ちゃばです。
今回は、Ubuntu 24.04にソースコードや設定ファイルなどの差分比較に便利なGUIツール「Meld」をインストールして使ってみたので、その手順や使用感を紹介します。
目次
動作環境
- Ubuntu 24.04 LTS
 
差分比較ツールとは
差分比較ツール(diffツール)は、主に2つ以上のファイルやディレクトリの差異を視覚的・構造的に比較するためのツールです。
例えば
- ソースコードの変更点の確認
 - 設定ファイルの改修差分の確認
 - Gitのマージ時の競合解消
 
など、さまざまなシーンで活躍します。CLIツールのdiffやgit diffもありますが、GUIツールを使うことで視覚的にわかりやすく、直感的な操作が可能になります。
Meld とは
Meldは、GUIベースの差分比較・マージツールです。特徴は以下のとおりです
- ファイル/ディレクトリの差分を3ペイン表示で比較
 - Gitなどのバージョン管理ツールとの連携
 - シンタックスハイライト付きでのコード表示
 - マージ機能にも対応
 
Windowsですと「WinMarge」というツールがポピュラーなツールですね。
「WinMarge」のLinux版という位置づけのツールだと思ってます。
インストール方法
Ubuntu 24.04では、Meldは公式リポジトリに含まれているため、以下のコマンドでインストールできます
sudo apt update
sudo apt install meldBashインストールが完了したら、以下のようにターミナルで起動できます
meldBashまたは、アプリケーションメニューから「Meld」で検索して起動も可能です。

使用感、感想
Meldの実際の画面
Meldを起動するとこんな感じになります。

日本語対応されていますので分かりやすいです。(UIが若干なんとも言えない感じがしますが)
下記はサンプルファイルを作成して実際に比較してみた写真です。
視覚的に差がわかるのは便利ですよね。

Meldを使ってみて良かった点
次に、Meldを使ってみて自分が感じたポイントをまとめました。
良い点から書きます。
- GUIなので視認性が高い。差分が分かりやすい
 - CUIのdiffコマンドよりも分かりやすい
 - アプリ起動がはやい
 - ボタンがシンプルなので使いやすい
 - Linuxで使用できるアプリという時点でアドバンテージが高い
 
Meldを使ってみて気になった点
逆に気になった点も書きます。
- WinMargeに比べると、手触り感がいまいち。
 - シンプルなボタンだけど、シンプル過ぎて使いづらい部分があるかも。どのボタンがどの機能なのかがいまいちわかりにくい。視覚的に分かりにくい。
 - アプリ自体に若干の癖がある。
 - 日本語対応はされているが、完全に対応できているわけではないため、分かりにくい箇所がある。
 
おわりに
今回はLinux用の差分比較ツールMeldをご紹介しました。
使い勝手の良い差分比較ツールとしておすすめできます。特にGUIで直感的に差分を確認したい方にはぴったりですね。
