はじめに
こんにちは。ちゃばです。
今回はリファクタリングを行う際に気を付けること、考えることについて書きたいと思います。
リファクタリングとは?なぜ必要なのか?
リファクタリングとは「外部仕様を変えずにコードの内部構造を改善する作業」です。
ソフトウェアの動作は同じでも、コードの中身を分かりやすく、保守しやすくすることが目的です。
個人でソースコードを書いているときは「とりあえず動けばOK」と考えがちですが、それでは後々のメンテナンスで苦労します。また、業務でもリファクタリングを行うタイミングがあるかもしれません。
もしリファクタリングを行わず、「とりあえず動けばOK」なプログラムで運用していた場合、以下のような問題が起こりやすいです。
- コードが読みにくく、バグ修正や機能追加に時間がかかる
- 他の人が修正しようとすると理解に時間がかかる
- 小さな不具合が積み重なり、技術的負債が増える
これらを防ぐためにも、リファクタリングは重要です。
リファクタリングで気をつけること・考えること
リファクタリングを行うときに気を付けること・考えることを5つまとめてみましたのでご紹介します。
1. テスト環境を整えてから始める
リファクタリングは既存の動作を変えないのが大前提ですが、手作業での確認には限界があります。
自動テストを整備したり、簡単にテストできる環境をあらかじめ作っておき、変更後も同じ結果が得られることを確認できるようにしておきましょう。
簡単な単体テストても行えるようにしておくだけで安心感が高まります。
2. 小さなステップで少しずつ進める
一気に書き換えると、何か問題が起きたときに原因の特定が難しくなります。
まずは小さな改善から始めることが大切です。1つの変更ごとにテストを回して確認する習慣をつけましょう。
Gitなどのバージョン管理ツールを活用して、こまめにコミットを残すのも重要です。
3. コードの意図を理解してから書き換える
リファクタリングでは「なぜこの実装になっているのか」を理解することが不可欠です。
表面だけを見て書き換えると、実は重要な制約や特殊なケースを壊してしまうことがあるので注意が必要な時も。
これがリファクタリングの難しいところです。
そうならないように既存コードの仕様や背景を先輩に確認するのも大切です。
4. 読みやすさ・保守しやすさを優先する
「短いコードが正義」という思い込みは危険です。
意味のわかりやすい変数名や関数名、無駄のないコメント、適切な改行・インデントを心がけましょう。
また、長すぎる関数は分割し、1つの関数が1つの役割だけを持つようにするのが理想です。
自分は「仮にプログラム初心者の人や新人の人がコードを見たらこのコードは分かるだろうか?」ということを意識しています。
可読性が重要です。
5. ツールとレビューを活用する
Pythonならblackやflake8など、ソースコードのフォーマットを整えたり、ルールに沿ってソースコードをチェックするツール(フォーマッターやリンター)があります。
これらのツールを使うことで、品質を統一できるのでおススメです。あと、単純に自分の作業も楽になります。
また、初心者のころは経験者のレビューを受けることも大切です。「このリファクタリング方針で良いですか?」と相談することで、設計の勘どころが学べます。
Pythonのフォーマッターやリンターなどのツールについて下記記事で紹介していますのでチェックしてみてください。
参考
ChatGPT(2025/5/3 生成)
まとめ
リファクタリングを行うときに気を付けること・考えることを5つまとめてみましたのでご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
リファクタリングは「後回しにするもの」ではなく、「日々の開発で自然に行うもの」と考えるのが理想です。
たとえば、機能追加やバグ修正のついでに気づいた改善点を小さく積み上げていくだけでも、コードの品質は確実に上がります。
また、「書きっぱなしにしない」「少しずつでも改善する」というマインドを持つことが、エンジニアとしての成長につながるのでぜひチャレンジしてみてください。
小さく行うのがコツです。


